work permit申請について
Work permitの種類
今回は渡航前にやったビザ申請について書きます.私の場合,正確にはwork permit(就労許可証)を申請しました.なぜ学生ビザじゃないのかという疑問があると思いますが,理由としてはただ訪問先から指定されたからというだけです.訪問大学院生として授業はとらずに研究のみに従事するので就労許可証になったのかな~と推測しています.今回に限らず,色々な国の研究者と話しているとPhD学生は立派な職業と認識されているところも多いように感じます.
初めての長期渡航でわからないことだらけだったので時間こそかかりましたが,手続き自体はそれほど大変ではなかったです.終ってみての感想ですが….ただ,これはあくまで私の場合なので,もしカナダ留学を控えていてブログに訪問した方がいましたら参考程度にとどめてもらえればと思います.
まず,前提としてカナダは6か月未満だったら特別な許可証がなくてもeTA(電子渡航認証)という簡単な認証を申請することで滞在できることになっています.私の場合は6か月未満の滞在だったのですが,滞在する大学のプログラム(IVGS)によりwork permitの取得が求められていたので申請しました.
カナダのwork permitにはいくつか種類があります.私は,International Experience Canada (IEC)というwork permitを訪問先大学から指定されました.これはワーキングホリデーに行く人向けのもので,取得が容易なwork permitです.申請もめっちゃ楽.
私の場合は自国の大学のプログラムからお金をもらって留学する予定で,訪問先から奨学金や給料をもらうわけではなかったので,IECの取得で済んだのかなと推測しています.
申請の流れ
IECの取得はかなり楽でした.手順については多くのサイトが紹介しているので詳細は省きます(さすがワーキングホリデー人気国).ここでは日付と流れのみ簡単に紹介します.
- 7/12:申請開始,申請者プールに追加されます.
- 7/15:招待レター受領,プールに登録している申請者の中から随時招待して手続きが開始されるようです.
- 7/17:申請期限についてのレターを受領.期限は約3週間後の8/6だそう.IECの申請には十分な期間でした.
- 7/19:申請完了,必要なのは個人情報や家族情報と,履歴書,パスポートの写真,顔写真のみでした.始めに苦労したのは何だったんだ…(余談1参照)
- 最後に申請料(4万円弱くらい)を支払う必要がありましたが,これに少し時間がかかりました.クレジット払いが全く承認されず,カード会社からの問い合わせで自分の利用であるとの確認をとってから,最終的に支払いができました.海外支払いあるあるです.
- 7/21:生体認証登録の案内.VFS Globalという代行業者が請け負っているのでそちらを予約しました.30日以内に済ませてねとのことだったのですが,早い方がいいだろうとの思いで一番早く行ける7/24に予約を取りました.日本には東京と大阪の二か所にしかないようです.東京に住んでいる便利さを改めて感じました.
- 7/24:生体認証登録.写真と指紋を取っただけで15分で終了.あとは結果を待つだけ.
- 8/2:letter of introductionの受領.最終的に入国時に審査してwork permitを発行するからこのletter of introductionやその他の必要書類を持ってきてねと書かれていました.
これで日本にいるうちにできる手続きは完了です.覚悟していたよりかなり楽でした.(それだけに不安もありましたが…問題なかったです)ちなみに,IECの手続きが終わったらeTAの手続きも勝手に終わっていました.
初めにも書きましたが,これはあくまで私の場合で,VISAの種類や時期によっても手続きの大変さは変わると思うので,早めに準備を始めるに越したことはないと思います.
以下蛇足
余談1:はじめの無駄足
Gennaro先生とミーティングをして滞在が決定してから,UWaterloo大学滞在への手続きが始まりましたが,サインをお願いしているときなど,待っている時間もありました.
その間,何もしないのも落ち着かないので,滞在プログラムのwebページに「work permitが必要だよ」と書かれていたので,それに取り掛かることにしました.VISAの申請は時間がかかるから早く始めたほうがいいよと渡航を経験した周りの人々から言われていたのも背中を押しました.カナダ移民局のポータルにアクセスし,work permitの申請を進めていましたが,履歴書だけでなく研究計画書や勤務先の推薦状など提出書類がやたら多く,これは大変だぞと面食らっていました.また,初めての渡航で分からないことだらけだったので,調べながら進めていてかなりの時間を費やしました.
そうして面食らっている最中にUWaterlooの手続きが終わり,UWaterlooの事務からその後の動きについてのメールが来ました.そこで書かれていたのが「IECというwork permitを申請してね」というもの.なんと申請していたwork permitの種類が違っていたのです.あとは流れの章で書いた通り,これまでの苦労は何だったのかというほど楽に終わりました.
VISAの手続きは速めに早めに始めたほうがいいのは事実なので,自分の行動が間違っていたとは思いませんが,かなり時間はとられました.という余談でした.
余談2:ESTAについて
アメリカにもESTA(電子渡航認証システム)というeTAに似たようなシステムがあります.今回の往路航空便はアメリカのシカゴ経由だったのですが,アメリカはたとえ乗り継ぎだけでもESTAの申請が必要なようです.私はそれに渡航前日の夜に気づいて慌てて申請して間に合いました.公式では遅くとも三日前に申請することを推奨しているため,認可が遅れたら危なかった…
今回の渡航準備で一番焦った瞬間でした.
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