留学の経緯

留学の経験を後世に残そうとしたブログですが,滞在先での研究が楽しくそちらに時間を割くあまり筆が進まないどころか完全に止まっててしまっていました.

せめて書こうと思った内容は書ききりたいものです.

さて今回は今更ですが留学に行くことになった経緯を記そうと思います.

ざっくりとした留学の経緯

私がWaterloo大学に滞在することになったきっかけは,いわゆるコネです.私が日本で所属している研究室の助教の先生の,知人の先生の研究室にお邪魔しています.

ただ,すべてが受け身で留学が実現したというわけでもなく,研究構想を提案したりなど,少しは頑張った部分があるのでそのあたりを書こうと思います.

ここで経験したことすべて,本当にいい機会を与えてもらえたと感じてます.

滞在先指導教員との出会い(1回目)

私が現在お世話になっているGennaro先生と初めて会ったのは,日本で開催された国際学会に参加したときでした.私は共著者として参加したので発表者ではなく,聴講だけしていればいという一番気軽な立場での参加でした.会場で大学の助教の先生が,今お世話になっておるGennaro先生を紹介してくれました.また,その後に夕食もご一緒させていただきました.

なお,当時ほぼ全くと言っていいほど英語が話せなかったのでコミュニケーションはほとんど取ることができませんでした.

当時修士1年でアカデミックなど微塵も興味なかった自分には,「先生は海外にも知り合いがいてすごいな〜」程度にしか考えていませんでした.後にこのような素晴らしい機会につながるとは全く思いもせず…

留学の打診(ジャブ)

その後,約2年後にまた日本で大きな国際学会が開催され,その時もGennaro先生が来日しました.そして,ここで初めてGennaro先生に留学に興味があることを伝えました.

このときには博士過程1年になっており,せっかくの機会なのでどこかのタイミングで留学をしたいと考えるようになっていました.とはいえ,このときはまだ具体的なイメージはなく,ただ漠然と留学がしたいな〜と考えていただけでした.

しかし,せっかくのコネで知り合った海外の先生なのでこの機会を逃してはいけないと思い,学会のフェアウェルパーティーでGennaro先生に留学に興味があることを直接伝えました.「もちろん!」とポジティブな反応をしてもらえたのを思えていますが,その時は時間がなく具体的な話までは全くしなかったので,その場のリップサービスなのかも?と考えたりもしました.

今思うと,Gennaro先生は本当に気さくな先生なので,本当にポジティブに受け取ってもらえていたのだろうなと感じます.

留学の打診(ストレート)

それ以来,助教の先生と雑談しているときに時折留学の話題を出していたのですが,全く話が進展するとこはなく.助教の先生から「何が目的で留学するのかは明確にしたほうがいい」「特にやりたいことがないと,最悪雑務を任されて終わるだけになるかも」などのアドバイスを頂いたのもあり,留学についての具体的な展望が自分の中でも固まっていないから話が進展しないのだと気づきました.気づくのに数ヶ月かかりました.

それから,その先生のもとで何が研究できるのか,自分の研究と組み合わせてどのような相乗効果が得られるのか,研究構想を考え始めました.結果的に提案した研究構想は単純に自分の研究内容とその先生の研究内容を組み合わせただけでしたが,この研究テーマは後にブラッシュアップが重ねられることになり,最終的には面白いテーマになったのではないかと思っています.

研究構想ができてからは助教の先生に「こうゆう研究がしたいからGennaro先生のもとに行きたい」と伝え,留学のお伺いのメールを送ってもらいました.はじめのメールが自分からではなかったのは,かなり気が楽でした.

研究構想のプレゼン

その後着々と話が進んでいき,再度Gennaro先生が学会のため日本に来ることになりました.そしてその際に,Gennaro先生と留学についてのミーティングをセッティングしてもらえました.
こうやって振り返るとGennaro先生めっちゃ頻繁に日本に来ているな…

そこでは自分からGennaro先生に留学中取り組もうと思っている研究構想についてのプレゼンをし,それについて議論をしました(ミーティング自体は40分くらいでした).まだ粗削りの構想だったのでGennaro先生には思うところが会ったかもしれませんが,全体的にはinterestingと言ってもらえたので,及第点はではあったのだと信じたいです.

(実は,同時期にこのプレゼンの準備だけでなく,別で友人とドローンのコンペティションにも参加していたり,その後の国際会議への準備なども重なり…この時期は学生生活の中でも指折りのかなり忙しい時期でした…)

このミーティング以降,Gennaro先生にもWaterloo大学内で留学の準備を進めていただけて,自分も渡航準備をはじめるなど,本格的に留学が動き始めました.このときが5月で留学が始まったのが10月なので準備期間は半年弱でした.決して十分な期間とは言えませんが,Work permitの申請(この記事)に手間がかからなかったのもあり,それほど忙しない準備にはなりませんでした.



以上がこの留学に行くようになった経緯です.先生のコネというよく聞く方法で留学しているので,多かれ少なかれ似たような経緯で留学する人は多いのではないでしょうか.

もし留学に興味を持って本記事にたどり着いた人がいれば参考になると嬉しいです.それではまた.


余談

ちなみにGennaro先生は大学の助教の先生の知人だと書きましたが,その先生が博士課程時に留学してた研究室の学生だったようです.つまり,私が今滞在している研究室の学生と私との関係と似たようなものですね.

こちらの学生ともいい縁を持てたと思っています.今後とも長く友人でありたいものです.

コメント

このブログの人気の投稿

滞在記開設

滞在1週間

ERABLab